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書くべきこと

私は旧司法試験の論文試験を受験したことがないので、
論文試験においてどのような採点のされ方がなされているのかを実体験したことがありません。
予備校の答練をちょっと受けたことがあるので、
予備校の採点方法を知っているだけです。
しかし、皆さんご存じのように、予備校の採点方法と司法試験の採点方法は違いますよね。

ロースクールの教員の方は割合司法試験委員の採点の仕方に近いと思うのですが、
今まで試験を受けてきた感じでは、
あまり論証の長さ、深さは見ていないなという印象を持ちました。
私は司法試験委員の方に担当してもらった科目が多いのですが、
その科目での採点のされ方をみても、やはりそう思います。
旧司法試験のA答案を見ていても、その傾向はありますね。


以前論証ブロックの話をしましたが、
決して長々と理由づけを展開することが高評価につながるわけではなくて、
決定的な理由を、キーワードやキーフレーズで示していれば、
それで採点者は満足してくれるようです。
それにもう少し理由づけを加えたり、反対説に触れれば加点要素になる、といった感じでしょうか。

そうすると、決定的な理由をしっかり提示できるようにしておけば、
それで論証としては合格レベルということになるんだと思います。
たくさん理由づけを覚えるよりも、まずは、全論点につきこの程度の知識を入れて、
論点抽出&法律構成の能力を磨くべきだといえると思います。
論点について深く考察して頭に入れるのはそのあとにやった方が実際的でしょう。

こう考えると、合格答案のためには反対説の勉強はいらないのか、
という風にも思えますが、
何が決定的な理由付けなのかを考えるにあたって、反対説の検討は必要不可欠だと思います。
そもそも、新司法試験では、7科目択一があるので勉強せざるをえませんが。
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基本書と論証ブロック

ロースクールに入ると、教授達(の多く)は予備校本を使わないようにいいます。
そのため、学生の多くは、いわゆる基本書主義になることになるようです。
そして、とりわけ、論証ブロックというものに拒否反応を示すようになる人が多くなるように思います。

しかし、それは本当に正しい方向性なのでしょうか?
永山先生の『論文の優等生になる講座』
もと試験委員の先生の話、
さらには、司法試験合格歴のある若手の准教授の先生の話を聞いた限りでは
次のようなことがいえるようです。

かならずしも、予備校本や論証ブロックが害悪ではない。
むしろ、予備校本や論証ブロックで勉強した人を落とすことを目的とした試験問題を作れば、
それはおそらくは、非常にマニアックなものになってしまい、
実務家登用試験としてふさわしくないものになる。

問題なのは、予備校本の記述や論証ブロックを丸暗記して、
ただそれを貼り付ける、と同時に、問題がまず先にあり、それに対して考える、というのではなくて、
まず論証があり、それを前提に問題に取り組む(つまるところ、自説を1つに限定してしまうこと)
に、いわゆる「予備校教育」の害悪がある。
論証ブロックについていえば、ろくに理解をしないで、ただ丸暗記して、それを書く。
これでは、法律を駆使していることにはならない。
だから、そのような答案は実務家登用試験で排除されるのは当然である。

もっとも、論証ブロックを暗記していると、「正確な記述」が出来る。
司法試験の出題趣旨をみると、基本事項の正確な理解をみるとしているが、
基本事項の正確な理解をしているかということは、
定義や、制度趣旨などがきちんと正確に表現されているか、というところに重点がおかれていると思われる。
論証ブロックを覚えている人は、暗記しているので、この部分は正確に書ける。

他方、予備校本や論証ブロックを小馬鹿にしたり、頭ごなしに批判する人は、
記述の正確性にかけることが多い。
基本書を何度も読み返して「理解」はしているけど、
いざ、答案に書こうと思うと、ビシッと定まった言葉が出てこない。
理解はしているから、なんとなく、それっぽいようにかけるけど、でも、ブレがある。
これでは、採点者に基本事項を「正確に」理解しているとは評価してもらえない。

つまり、「理解」をした上で、かつ、「正確な記述」ができることが必要である。
そして、論証ブロックの暗記をすると、後者については確実にできる。
しかし、「理解」不足になっていて、ただ、覚えたことを吐き出しているだけになってしまいがちである。
もしそうなれば、それは法律を駆使していることになっていないから、実務家登用試験の答案としては評価されない。
もっとも、「理解」をしていれば、その問題に応じて、暗記している論証ブロックを長くしたり、短くしたり、
その問題で特に重要な部分を強調したりできる。
そうやって、論証ブロックをいじって問題にあてはめることは、まさに、法律を理解して、法律を事実に適用していることになる。
これは、実務家登用試験の答案として高評価をもらえるはず。
しかも、元になっている論証ブロックを「理解」に基づき少しいじるだけだから、根幹となっている部分はビシッと定まっており、
したがって、記述の正確性が失われることはまずない。

そうすると、ただ「暗記」するのではなく、
その論点の理解とともに「暗記」しているのならば、
論証ブロックは有効だ、ということになる。
論証ブロックが忌み嫌われたのは、理解せずただ暗記してそれを貼り付けていたからである。



ここからは私個人の見解ですが、以上を踏まえて考えると、次のようになるのではないかと思います、
まず、制度趣旨や論点の理解をすることが必要である。
次に、最低限、ビシっと定まった言葉、すなわち、「キーワード」「キーフレーズ」を頭に入れておくことが必要である。
そして、それには、論証ブロック、少なくとも、論証ブロック類似のツールを作成する必要がある。

論証ブロックを忌み嫌う人は結構いると思います。
私は、なぜか予備校で、論証ブロックはダメだ、という教育を受けました。
その結果、どうなったかというと、まさしく、なんとなく理解してるけど、
いざ書こうとすると言葉が出てこない。で、どうかこうと迷っているうちに時間がかかる、
そして、結局記述としては不正確になってしまう、そういう答案を何度も書いてきました。
で、論証ブロックを作成するようになりました。
それからは、答案の質は向上したと思います。
あきらかに正確性が増しましたし、基本事項についてはもはや常識としてフレーズがでてきますから、
その分、その基本事項から考えを進めていって応用を考える、というところに時間を割けるようになりました。
やはり、そういう意味では、論証ブロックは有効性を持っていると思います。

民法→要件事実

もう同期の友人たちは社会人2年目で、今もバリバリ働いているようですが、
院生の私は、学生の特権、2ヶ月の夏休み期間中です。

とはいっても遊びほうけている訳にはいきません。いろんな理由で。

とりあえず、この1年半で、(建前上)6法は一通り学習し、
行政法も、半分くらい終わった、ということになっているので、
これからは発展的な話や、選択科目、そして、要件事実の講義がスタートすることになるようです。

そこで、とりあえず、要件事実の予習をするために、

『改訂 問題研究 要件事実』 司法研修所編
『要件事実論30講』       村田・山野目編

を買ってきました。
30講の方は、優秀な先輩に良書だと薦められたので買ってきたんですけど、
ただ、どうやら誤植が多いみたいですね。
3刷までの誤植は↓
http://www.koubundou.co.jp/books/furoku/35392sub_seigohyo.html
にあがっているのですが、
私の5刷でも誤植が依然存在しているようです。

ところで、第1講で、所有権には権利自白が成立するという記述があります。
しかし、判例や通説の立場では、必ずしも権利自白は成立しないと学んだのですが。
新堂説では所有権に権利自白は成立しますが、
判例や通説の立場では、法効果にすぎない所有権の存否に自白が成立するには、
その取得原因事実の自白がなければならないとU教授がおっしゃっておりました。
問題研究の方にも同旨の記述がありますね。
うーん、私が理解を誤ってるのかな…。

それはおいておくとして、30講を暫く読み進めてみましたが、
要件事実論の考え方は、事実を法的に評価していく際の思考プロセスの指針になるんだな、
という感想を持ちました。
これを読んでおいたら、前期の民事法の試験で、もっと楽に法律構成できたように思いました。
その意味では、要件事実論の入門、基礎概念を理解するのは現段階でも有益だと感じるのですが、
民法をしっかりとマスター(といっても受験生としてのレベルでですが)
していない現状で、本格的に勉強をするのは、その効果があるのかはちょっと不安ですね。
多くの人はまず民法しっかり勉強した後じゃないと意味ないよ、
と言いますし。

今日しばらく読み進めていた限りでは、行けそうかぁと思ったんですが、
どちらにせよ秋から講義でみっちりやるわけだし、
もしかしたら夏の間は民法の総復習をした方がいいかも、と思い始めました。

とくに私は公法、刑事法が好成績な一方、
民法がいまいち振るわないので、
余計そうした方がいいかもという懸念が。

公法系、刑事系の発想に親しむ頭の構造しているのかもしれません。
逆に、民事系得意だけど、公法苦手、という人もいますしね。
ただ、私の場合、純粋に勉強不足なだけかもしれませんが…。
公法系・刑事系は、百選を何度も読んでいるのですが、
民法にいたっては全く目を通してすらいないんですよね。
どうも民法は百選を読もうという気にならない。
なんでだろう。

このブログについて

ふと思い立って、ブログをやってみることにしました。
行き当たりばったりに立ち上げてみただけなので、
何を書いていくか決めていないけれど、
ちょこちょこと何かしら書いてみようと思います。

とりあえず、私は法科大学院生なので、
その方面の話題が多いかと思います。

いわゆるネット受験生、みたいなものでしょうか。

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