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判例学習について その2

民法百選を読んでいて、以前民法百選をまわす勉強をしたときにも感じたことを思い出したのでメモ。

判例学習の目的は何か?というと、

1 判例の法解釈を知る
2 判例の問題設定の仕方を知る(論点抽出の仕方といってもいい)
3 判例の事実の評価の仕方、相場を知る
4 判例の解決を知る

あたりではないかと思います。
自分はそうです。

で、この目的のうち、繰り返し読むことによらなければ達し得ないのは、1のみではないかと思います。
2、3、4は覚えるものではなく、そういう考え方、発想を知り、理解すことに意義があるので、
一度理解すれば、そう何度も繰り返し読み込む必要のあるものではない気がします。
1すら丸暗記の対象にすべきではないのに、それ以上にそもそも暗記の対象としては性質上
適当でないものを覚えようとするのはおかしいでしょう。
こんな事案の場合には、だいたいこんな法律上の問題がでてきて、こういう事実がこんな風に評価される、
ということをおおまかに知っておけばいいわけで。
これは何度も判決文を精読して頭に叩き込むというよりは、一度精読した以降は
ざーっと大枠を追体験するような読み方で十分であるように思います。

そうすると、数も引用量も多い判例集を使っても、
1の部分と234の部分を色分けするなりなんありして区分を可視化しておけば
結構なハイスピードで読めるよなぁと思ったわけですね。
で、民法百選の場合、234の目的についてはかなり使いづらいんですよね。
だから、民法百選の場合、1のためにしか使えないのではないか
ということをふつふつと感じるわけですね。
というわけで、民法百選だけだと、判例学習を勉強の中核にすえるスタイルであるのならば
ちょっと弱すぎるぞ、って思いました。

もっとも、234は、問題演習で同様の効果は得られますけどね。
判例の相場としてのそれが身につかないだけで。
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民法百選

よーやく出ましたね。
今期は民法の大部分が計画範囲外なので、
「趣味の時間」
として百選を読もうかなぁと画策中。

勉強時間にカウントしない勉強、これ結構楽しいです。
楽しんでやれるのが一番ですよね。

手形とか商法とか

リーガルクエスト会社法の著者の1人
伊藤先生がブログでおすすめ(?)基本書の紹介をしておられますね。

だいたい自分の使っているのと一致していました。
違っているのは商法と手形小切手。
そもそも殆ど勉強していません…。
ロースクールでは手形小切手をやっていないですし、
商法の講義はありましたが、あまりにも論点講義じみていて
網羅性がまったくなかったんですよね。
自分でやれということなのかどうなのか。

商法は、近藤先生の本くらい読んだほうがいいのかな。
丸山先生の商法・手形小切手1冊本で済まそうというのは
さすがにちょっと甘すぎるかも。

楽しい

刑訴の演習系の講義があるので
久しぶりに刑訴を真面目に勉強しています。
実務科目はあったのですが、あまり理論的な話はやっていませんでしたので
「学問」的な勉強をするのは久しぶりなわけです。

で、やっぱり、刑訴は楽しい。
個人的には勉強しやすい科目じゃないかなと思います。
予備校に通っていたときは論点集みたいなへんてこな本を使わされたので
なんだか暗記一辺倒でつまらなかったのですが、
ロースクールで酒巻先生の連載を読んで感動しました。
刑訴ってこんなに面白かったのかという具合に。
あれをきっちり読んだおかげで、どの本を読んでも理解できる地力がついたように思います。

おかげで、新試の過去問をといてみてもすらすら解けました。
ま、新試の過去問はオーソドックスな問題なので、そもそも解きやすいんですが。

で、酒巻連載の跡に演習刑訴法を読んだらこれまた素晴らしい。
書いてある情報だけでなく、一流の先生方の問題に対する思考の進め方も読み取れますからね。
問題へのアプローチの仕方が優れている部分はパクらせてもらっています。

先日、刑訴をまとめようとか書いたのですが、
その作業をするのに久しぶりに酒巻連載や演習刑訴を読んでて
当時の感覚がよみがえってきてテンションがあがってしまいました。
こうやって楽しめると勉強も楽だし知識定着効率もよいんですよね。

基本的にどの法律でも楽しんで勉強できているのですが
倒産法はまだちょっとダメです。
山本概説も入門もよい本ですが刺激的な本ではないですね。
伊藤先生のは5月下旬になっちゃったしなぁ…。

リークエ会社法の暫定的書評

新学期の初めということで久しぶりに講義を受けたことで疲れた成果
土曜日は一日だらーっとしてしまいました。

勉強量自体は春休みのときと変わっていないし、
むしろ(どうでもいい)講義中はだらーっとしていたりするのに疲れるのは
予習を間に合わせないといけないという締め切りに追われるストレスがあるからなのかな。
そうだとすると、普段の勉強は楽してることになりますね。
普段の勉強にも締切りをつくろうかな。

勉強法のほんとかには、よく、締切りに似た話がでていますし。


ところで、リーガルクエスト会社法ですが
組織再編の部分は説明の仕方が工夫されていて、大変わかりやすかったです。
もちろん、江頭先生ほどの情報量はないわけですが、
論点は相当に拾っていますし、
端的にわかりやすい説明がされているうえ、
かなり高度なことや最新の問題意識も書かれており、
そのような発展的なところでは、江頭先生の教科書や論文が引用されており、
発展学習へつなげやすいのも好感がもてます。
他の分野でも、近似株式の金銭的評価についての裁判例が多発している傾向をとらえてか、
株式の評価方法についての記述として、DCF法がわかりやすく説明されていて、ありがたかったです。

他の部分もちらほら見たところ、
この本の読み方、こういうところに注意して読んでね
という指示があるので、勉強しやすい本だなぁという印象を受けました。
会社法はいきなり分厚い本(江頭・前田)を読んでも情報の海に溺れてしまい
かといって薄い本(神田)を読んでも意味が分からないという問題児なんですが、
この本はいきなり読んでも意味がわかり、かつ、情報過多にならないという良本に思えました。
ゆえに、繰り返し読むことで会社法の幹の部分を効率的に習得できるように思います。
したがって、試験対策としても、通読用の本としては大変優れているように思います。
論点として触れていない部分ももちろんありますが、それは100問をやればほとんど補えるでしょうし、
逆に100問に載っていないような発展的な問題がフォローされており、
しかもその部分では江頭先生の教科書の該当頁が引用されている傾向にあるので
その都度参照し、書き込み等すればよく、そうすれば、試験対策本としても最後まで使える本じゃないか
と思われます。

といっても、全部読んだわけじゃないので、その点は割り引いてみてください。
目を通した部分が異常によかっただけかもしれません。
また、私は会社法は相当勉強しているので、
私の持っている会社法の理解を前提とすればわかりやすかっただけかもしれません。
けれども、お勧めできる一冊であることに間違いはないと思いました。

1週間

1週間終わりました。
今回は1回目ということで、軽いイントロダクションのみの講義もあったゆえ、
そこまでは予習負担はきつくはありませんでした。
けれども、次週から本格的に始まることになると相当厳しそうです…。

平日にはなかなかまとまった「自習」はできなさそう。
コピーの合間に択一解くとか、隙間時間の有効活用が必須だと思いました。


ところで、リーガルクエスト会社法を購入しました。
まだはしがきのほか興味のあるところをチラホラ読んだだけですが、
なかなかよさそうな感じ。
本の性質上江頭や前田のような情報量はないのですが
要は得ているというのがぱっと見の印象ですね。
会社法の入門~中級レベルの本として学びやすい本なんじゃないかと思います。
著者の方がそもそもそういうコンセプトで書いておられますし。
事例をあげてあるのは、イメージが作りやすくてよいでしょう。
今月の法学教室にも、教科書を読むときには典型事例ごと覚えてね
という趣旨のことが書いてありました。
ローでも、学説が想定している典型的な事例を抑えておくと応用が効く
と司法試験委員を務めたこともある教授がおっしゃっていましたので、
そういう意味でも有用ですね。

こんど組織再編をざーっと読むつもりなので
よんだら感想書いてみます。

速読勉強術

リンクのブクログを辿った方はおわかりのように、
速読勉強法(いわゆる「速読」とは違う)というものにチャレンジしているのですが、
なかなか効用が実感できません。

早く読む→早く1回しできる→繰り返す回数が増える→理解深まる記憶も出来る

ということなんですが。
早く読んでも、即座に2週目にいけるほど法律書の分量は甘くないですよね…。
とりあえず、一回読む、30分読んだらそれまで読んだところの項目を見返す、
また30分読む、これで1コマ終わり、その終わりに1コマ分の項目を見返す、
というのを1セットにするころで、1回の勉強の中にすでに復習を入れてみました。
さらに、翌日には前日の分をザーッと読むということからはじめます。これで復習2回目。
しかし、3回目にはなかなかいかないんですよねぇ。
講義が始まってしまうと、まとまった時間は取れないのでなおさらです。
講義の予習時間をとったあとに、
肢別本、論文演習、基本書読みという自分の勉強時間を確保した中で
基本書読みにさける時間はあまりない。

時間の使い方が難しい。


はじまり

さて、授業がはじまりました。
予習内容が続々とアップされました。
だいぶ負担が重そうです。

この中でどれだけ「試験勉強」の時間を確保することができるかが課題ですね。
演習科目などは結構時間がかかりそう。

一日2時間は確保したいところです。
2時間だと、1科目、もしくは2科目ですね。
週末には問題演習の時間をとれそうかな。

とにかく、時間の使い方を上手くやらないと。

春休みもそろそろ終了

予定したことは全然終わりませんでした。
涙が出そうです。

けど、予定した以上に理解が深まったこともあったし、
新試の問題を殆ど解いたことで方向性は定まりました。

新学期の授業の準備もしなければと思っていたのですが、
倒産法以外は殆ど準備はできていません。

新学期は司法試験とかぶるものが

会社法
刑訴法(捜査)
倒産法
行政法
民法の一部(家族、担保)

といった具合なので講義にあわせてこれらはもう勉強するのは最期だくらいの
気持ちで頭に叩き込みたいところです。

これに加えて、残りの範囲の民法、
それに春休みの復習として民訴、憲法
加えて刑法ができたらいいなぁという感じ。

とりあえず、4月中は憲法、民訴を復習して
5月6月に民法をまわして
7月から刑法かな。

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