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プロト・ディシプリンとしての読むこと

蟻川先生の連載が本格的に始まりました。
第1回の演習のテーマは、「法令を読む」ことです。

法令を読むってめっさ大事ですよね。
でも、普段あまりやってない気がします。
個別法はおろか、民法や会社法の勉強していても、
めんどくさがって、あるいは、もう頭に入っているよ、なんて思って、
条文をひかないこともありませんか?

私は昔はそうでした。

話を戻して、この演習は、素晴らしかったです。
そこまでして法令の仕組みを読み解いていくんですね…。
しかも、憲法論を踏まえて読んでいくんですね。
んー、すごい。
ロースクールで出会った最も優秀な教授が
憲法の講義の時に、民集刑集には本件の関連条文が記載されているから
かならずそれに目を通して、法令の仕組みを理解して判決文に当たるように
と口をすっぱくしていっていました。
これは、そういうことだったんだなぁ、と実感。
私は、一応、条文に目を通していましたが、とてもじゃないけど、
こんな攻撃的に条文を読み解くようなことはしませんでした。
今思えば、非常にもったいないことです…。


現実に起こる事件は、いきなり憲法問題になっているわけではないんですよね。
プレテストみたいな、この法律案の問題点は?みたいなことではない。
ある法制度があって、その中のある条文が発動して、公権力が行使される。
それによって、私人の権利が制限される。
法律を適用することは、それが要件が備わっているなら、本来なんの問題もないはず。
なのに、それがダメだといえるのは、なぜか。
どうして人権が制限されるのか。
そのような人権制限はいかにして起こったのか、どのような法令の仕組みの結果おこったのか。
そのような仕組みがあるのはなぜなのか。
そのような仕組みができた社会的背景は何なのか。
そういうところをしっかり把握していかないといけない。
そうすると、憲法論にたどり着くまでに本当はいろいろ考える必要があるし、
おそらくは、そこに緻密な検討の中でたどり着いたときには、問題の背景が本来はみえているはずなんでしょうね。


しかし、まぁ、本当に蟻川先生はさすがだなぁ、という感じ。
なんというか、するどい。
この先生の論文はいつも震えがくるんですよね。
本当に、今身分がないのがおしい…。

とはいえ、内容はやっぱり高度で、そう簡単に見に付けられるようなものではなさそうです。
けれど、頭を揺さぶることはできますね。

来年以降の受験生は幸せですよ。
この連載を読みきったあとに司法試験を受けられるんだから。
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