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使用した教材と使い方

1.基本書&演習書について

(1) 基本書
私が利用していた基本書や演習書についてはまた別途書こうと思います。
とりあえず、基本書については、その選択の仕方について

http://roguyomi.blog33.fc2.com/blog-entry-315.html

で書きました。
何にするか悩みすぎないことがポイントだと思います。
今にして思うと、基本書に拘る必要ってあんまりなかったよなぁ
という感想なんですよね。

次に、基本書の読み方については

http://roguyomi.blog33.fc2.com/blog-entry-201.html

で書きました。
基本書を読む、という作業も、意識の持ち方や工夫によって
同じ本を同じ量を読んでも大きな違いが出てくると思います。
この記事では記憶定着のための工夫の一例を示してあります。
ほかには、たとえば、論点を読むときの意識の持ち方の工夫があります。
私は、論点を読むときには

①問題の所在をおさえる
 どうしてそのような法律上の問題が発生してしまうのかをしっかり理解する
②判例・通説の立場をおさえる
 まずはスタンダードな考え方を理解する。判例・通説を打ち立てた人の思考過程を追体験するつもりで。自分で議論を組み立てなおせるようにする意識で。
③有力説などの検討
 判例・通説に反対する見解が、いったいどのような実益を狙って(どんな利益に焦点を当てて)そのような見解を主張しているのか考える。そして、そのような実益を達成するために、どのようなアプローチでどのようなロジックを使って解釈論を組み立てているのかを考える。多くの論点は利益調整の問題になっているので、判例・通説がどのような利益を重視したものであり、それに対して有力説はどのような利益を重視したものなのか、ということを把握する。

という意識でやっていました。
これについてはまた後で詳しく書くかもしれません。
今年の民事訴訟法の2つの見解を検討する問題は、
日ごろこのような論点の分析をしていたことが活きたと思います。

このように、ただ基本書を読むという作業にも、意識の持ちようやさまざまな工夫ができます。そのような意識を持たず、工夫もせず、ただ闇雲に読むのでは、あまりにも非効率的であると思いますし、そのような読み方をしている場合は、手段が目的化してしまっているのではないかとも思います。他のブログや、身近な合格者の方にも、どのようなことに気をつけ、工夫をして、基本書を読んでいたか、というのを聞いてみるとよいと思います。


(2) 演習書

演習書の選択については

http://roguyomi.blog33.fc2.com/blog-entry-111.html

で記事を書きました。
今は当時よりも教材が充実してきたので
みんながやっているから自分もやるという方針だけでなく
みんなにまだ知られていない隠れた名著があるのでは?
という目で本を探すということも必要かも知れません。


2.あるべき姿の模索

(1) 答案内容

永山『論文の優等生になる講座 年度別編』(辰巳)
永山『論文の優等生になる講座 科目別編』(辰巳)


「問題発見→仮説策定→計画→実行→仮説評価」の「問題発見」、すなわち、「あるべき答案の姿」を模索するために使用しました。出題趣旨を踏まえて、どのようなことを書けば司法試験委員に評価されるのかということが各科目ごとに示されているのが良かったです。出題趣旨から評価されるポイントを分析する手法は、新司法試験の出題趣旨から評価のポイントを自分で探る上で参考にしました。そのようにして仮定された「あるべき答案」から、答案に表現すべき知識・理解を帰納して、そこから、そのような知識・理解を習得するための勉強方法を策定していきました。旧司法試験のものですが、学校の成績を出す上でも役に立ちましたし、新司法試験も、旧試験と変化したといより、+αの要素ができた、という感想なので、今も非常に有益な教材だと思います。
 また、この本を使って策定された勉強の方法は、法律学の理解そのものにも役立ちますし(司法試験で評価されるのは法律を理解しているからでしょうから、司法試験で評価される勉強というのは法律をしっかり理解できる勉強であるといえます)、司法試験を難しく考えすぎないようになる点もよいと思います。私は試験の直前期にもこの本を読んでいました。その度に、そんなに難しく考ええる必要はなかったんだなぁと気が楽になったり、そういえばそうだったとハッとすることが多かったです。この本に書いてあるような発想から遠のけば遠のくほど合格も遠のいてしまうように思います。
 今は絶版ですが、万能書店というオンラインストアで購入できるようです。

 http://www.d-pub.co.jp/(万能書店)


(2) 答案作成技術

山島『法律答案の構造的思考』(辰巳)
渡邉「合格答案の公式講座」(Wセミナー)

こちらは「あるべき答案作成技術」の模索のために使用しました。これらの教材で、あるべき答案構成、あるべき問題文の読み方等、実践的な答案作成技術を検討しました。新司法試験では、私は法律を理解しているのだ、ということを「答案上に表現」しなければ評価されません。したがって、自己の法律学の理解を、司法試験委員に評価してもらえる形で表現できる技術を身につける必要があります。答案の書き方については注意を払う方が多いですが、問題文の読み方や、答案構成の仕方まで検討なされている方はそれほど多くないように思います。しかし、答案の質は、問題文を読み答案構成を終えた段階で殆ど決まってしまうと思います。ですので、問題文の読み方や、答案構成の仕方についても「あるべき姿」を模索し、それに近づけていくことが肝要であると思います。

答案への表現の重要性についての私見を過去に書いた記事として以下のものがあります。
http://roguyomi.blog33.fc2.com/blog-entry-204.html




3.合格者講義


・【実況中継】民事系1位の答案はこう書いた(辰巳)

超上位で合格なされた方が惜しげもなく自己のノウハウを公開している辰巳の合格者講義は非常に貴重です。できる限り利用すべきだと思います。
合格者講義からは、「あるべき答案の姿」や「あるべき問題文の読み方」「あるべき答案構成の姿」「あるべき答案表現技法」が学び取れます。とりわけ、この民事1位の講座は、実際にどう問題文を読みどうメモを取りどう思考していったかを実際に示してくれているので非常によいです。
 さらに、合格者講義からは、「あるべき姿を模索する手法」も学び取れます。超上位で合格した方は、やはり「あるべき姿」の分析の仕方が優れていることが良くわかります。


・新司論文刑事系2位の答案を書く講座(辰巳)

やや古くなりましたが、こちらも非常に有益です。



4.あるべき姿の模索について


「あるべき姿」を模索するという作業は相当に時間がかかります。しかも、それ自体では知識がついたり、理解が深まるものでもありません。そのため、まずは基本書や判例を読まなきゃ!そういうのはその後でやればいいんだ!と思う方も多いのではないかと思います。しかし、そもそも、その基本書を読んだり、判例を読んだりすることは、「あるべき姿」を模索した上で、それに近づけられる手法を考え出して、その手法を持って行わなければ非効率的であると思います。成績が伸び悩む方は、このように「あるべき姿」から帰納された学習をしていなからこそ、何をどう学び取ればよいかわからず、法律学の莫大な情報の波に飲まれて苦しんでしまっているのではないかと思います。あるべき姿から帰納された方法は、その莫大な広がりを持つ法律学において、学習の道筋を示してくれます。その道を通れば、波に飲まれることなく、混乱することなく、着実に理解を深めていくことができると思います。ですので、ぜひ、あるべき姿から勉強方法を導き出して、その勉強方法で学習を始めてほしいと思います。まだロー1年生であるなどの事情で新司法試験の過去問を解くには早いと思うのであれば、上記の「論文の優等生になる講座」を利用し、旧司法試験の問題を利用して「あるべき姿」と勉強方法を追求していくとよいのではないかと思います。
 付言すると、紹介したブログや身近な合格者が語る勉強方法は、彼らが「あるべき姿」から帰納して導き出した学習方法であるといえます。ですので、自分の考えた「あるべき姿」とそれにたどり着くための勉強方法と、彼らの考えたそれとの違いを対比して、なぜ違うのか、どちらが優れているか、というのを考えるもの役立つと思います。前述した基本書の読み方も、私が「あるべき姿」から帰納した方法のひとつです。なお、そのような合格者から紹介された方法や、他のブログで紹介されている勉強方法を採用することは、自分であるべき姿から勉強法を帰納する手間を省いてくれますが、なぜそのような手法がよいのかということを踏まえて採用することが肝要だと思います。そうしないと、自分が何のために、何を得るためにその手法を採用しているかわからないので、目的意識を持った学習にならず、せっかくの有意義な方法を活かすことができない恐れがあるからです。
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Re: はじめまして。

ありがとうございます。

選択科目の選択自体はあっさり決めてしまったのでここで書いてしまいます。

私は、民事系が得意な方だったので、
民事系科目であり、かつ、選択者も多く、信頼できる教材もあるという理由で、
倒産法を選択しました。

おめでとうございます!!

masoさんのブログから飛んできました!!

おめでとうございます!!
めっちゃすごいですね!!

二桁の順位でくやしいのは、それだけログヨミさんが頑張ったからですよね。
自分もログヨミさんのようになれるよう、精一杯がんばります!!

これからもたくさん参考にさせていただきます<m(__)m>

No title

>>こじろーさん

ありがとうございます。

そうですね、やはり、悔しがれるだけの努力はしてきたと思います。逆に言えば、これだけの努力ができれば、ミスが多くてもそれなりの順位まで行けるということかもしれません。

正しい努力を積み重ねていけば、きっとよい結果が得られると思います。がんばってください。

参考になるような記事になるようにがんばります。

管理人のみ閲覧できます

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No title

masoさんのブログから飛んで拝見しています。

非常に有益な記事が多く、これからの記事も楽しみです。

質問なのですが、渡邉「合格答案の公式講座」(Wセミナー)は旧司法試験用のものでしょうか??

No title

>>シロクジラさん

ありがとうございます。

私が利用したのは旧試験のものです。旧試験の勉強をしていた頃に買ったものだからです。新試験とは傾向が違うのですが、基本的な発想やノウハウは新試験にも有益だったと思います。今は新試験用の講座としてリニューアルされているようですので、今受けるなら当然新試験用の講座になりますね。

No title

はじめまして。
いつもとても参考にさせていただいています。

枠組みノートのところで書いていた、
憲法の枠組みノートを公開してもらえませんか

Re: No title

>>通りすがりさん

ありがとうございます。

憲法の枠組みノートの公開はちょっと躊躇われます。
かなり広範囲の人に譲渡してしまっているので
私が誰だか特定されてしまうからです。

masoブロさんが公開していますし
そちらは総論だけでなく各論もありますから
そちらをおすすめしておきます。

申し訳ございません。

No title

再度質問させてください。

「論文の優等生になる講座」という書籍は年度別は複数年あるようなのですが、ログヨミさんは全年度解いていたのですか?
それとも、一冊のみでしたか?
教えて頂けると幸いです。

No title

>>雨さん
ありがとうございます。

私が所有して解いていたのは平成13年から平成16年です。出題趣旨が公開されて、出題趣旨を踏まえた分析になっているのが平成14年からですので、平成14年以降のものだけでもよいように思います。1年分だけだと、なかなか「あるべき姿」も見えにくいですし、自分の答案とA答案を比べて自己分析をするのも良が少ないとなかなかそのコツがつかめてこないと思います。

今買おうとすると高くついてしまうのですが、私はそれだけの価値は十分にある本だと思います。

No title

教えてくださり有難うございます!
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