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Q&A抜粋その1

masoブロさんのパクリみたいな構成になってしまうのですが、コメントに寄せられた質問への回答も大分有益な情報になるのではないかと思うので、読みやすいように抜粋して記事にしようと思います。
 また、自分で勉強方の記事を書いてみてわかったのですが、自分で記事を書くときには自分のもっているノウハウを全てひっぱりだしきれず、質問を受けてそういえばこういうこともあるな、と思い出すということが多いです。ですので、質問が多いとそれだけ多く情報を出せるかもしれませんので、質問は大歓迎です。



Q1

私は今年、最終不合格でした。ログヨミさんの記事を読むなどして敗因分析をしているのですが、今年は論点抽出・出題意図の把握がうまくできない→答案構成に時間がかかる→答案が薄くなるといった科目が多かったです。演習は答練に任せていて演習書を使った②事案分析力の訓練、③答案構成力の訓練をほとんどやっていなかったことが大きな原因かと思います。

現在は、演習書を使って上記部分を意識的に訓練するようにしています。今回のログヨミさんの記事は普段の勉強の指針として特に参考になりました。

さて、演習書について質問があります。

合格者の方のブログを見たり話を聞いたところ、(1)科目別にメインの1冊を決めてそれを潰した(=答案まで書いた)という方、(2)メインの1冊を決めず、とにかく演習書の類をたくさん読んだ(答案は書かなかった)という方、(3)メインの1冊を決めて潰したが、他の演習書は読むにとどめたという方がいらっしゃいました。

私は、答案を書く訓練もしつつ、②・③を鍛えたいため、(3)の方法を取り入れようと思います。具体的には、できるだけ思考プロセスが明示されているもの(民訴ならばLive本)をメインに据えて答案まで書くようにし、それが終わったら、その他の演習書(民訴ならば、解析民事訴訟、事例演習民事訴訟法、基礎演習民事訴訟法等、多くの受験生が使っているもの)について答案構成をして解説を読もうと思います。今はメインに据えた演習書を潰している状態です。

これは勉強の方向性として正しいでしょうか?


A1

事案分析力の養成には、沢山事例問題をといて、思考パターンを沢山ストックするのが有効だと思います。解いた問題の「種類」が多ければ多いほど思考パターンも沢山ストックすることができて、より事案分析力を向上させてゆくことができます。そして、事案分析力のトレーニングには必ずしも書くことは不要で、答案構成を行うにとどめる解き方でも十分有効に行えます。その答案構成のときに、私のいう答案構成力の訓練も行えば、事案分析力のトレーニングと答案構成力を手早く進めていけると思います(ただし、答案構成は一つ一つの議論をきっちり丁寧に積み上げていく作業を慎重に行う必要があります)。書く訓練も大事ですが、事案分析力と答案構成力が足りなかったことが敗因であると自己分析されたのであれば、大量に問題演習をする必要があると思いますので、答案構成でどんどん問題を解いていくといいのではないでしょうか。さしあたり、書くのはあるべき姿として参考になる様な参考解答例などがある場合に限定してもよいと思います。そして、ある程度事案分析力と答案構成力がついてきたら、新試験型の問題で書くトレーニングを行なうというのが段階的な学習になってよいのではないかと思います。


Q2

答案構成力の訓練について質問させて下さい。

ここでいう答案構成力の訓練とは、本番(ないし答練)で行う答案構成とは違うという理解で合っておりますでしょうか?

答案構成力の訓練とは、

>必要な議論を、網羅的に、議論の出発点から論理的な順序・関係に即して組み立てていく

とのことでしたので、例えば 事案の問題提起→論点の問題提起(条文の文言解釈であることの指摘等)→論証(趣旨から思考して、理由付けのキーワード、規範まで書く)→あてはめ(特にポイントとなる問題文中の事実の指摘)→事案の結論 といった流れを意識して紙に書き出していく作業だとイメージしました。辰己のえんしゅう本にある答案構成例のような、接続詞を使うなどして論理を丁寧につないでいくイメージです。
これに対して、本番や答練では時間がなく、このような丁寧な形での書き出しができません。
普段は上記のような訓練を意識して行い、本番や答練では頭の中でそのような思考を行うということなのでしょうか。

今答練を受けているのですが、丁寧に答案構成すると時間が足りなくなる、かといって大ざっぱに答案構成をすると答案が乱雑になってしまうという悩みがありましたので質問させていただきました。


A2

私のいう答案構成力における答案構成の内容はCurryさんのイメージ通りです。答案構成力というネーミングより、法律構成力というネーミングの方がいいかもしれませんね。

答案を書く際に行なう答案構成については私もかなり悩みました。詳しく作成しておかないとせっかく考えた内容をいざ書くというときに忘れてしまったらいやだし、だからといって詳細なものを作成すると書いている時間がなくなってしまいますよね。そこでいろいろ工夫してみたのですが、最終的には、答案構成は目次と言いますか、議論の骨格、骨組み部分と書く内容のキーワード程度にして、メイン論点と思われる(長くなる)当てはめ部分の事実の評価や現場思考型の法律論などだけある程度詳細に書き記しておくことにしました。答案構成用紙に書く文字数を出来るだけ減らすことで書く時間を確保出来るようになりますし、目次を立てておけば、議論の順序がごちゃごちゃになるということも防げますし、上記のような評価部分や法律論でなければ、メモがなくても書けるからです。ですので、おっしゃる通り、普段は丁寧に議論を積み重ねて行くことをしっかり訓練しておいて、その訓練によって、本番では目次と簡単なメモで答案作成ができるようにしておくとよいかと思います。


Q3

はじめまして。いつも参考になる記事を有難うございます。
本年度の過去問を検討してまして非常に困っていまして質問させて下さい。
本年度の民事系科目第1問設問2①の「発行された株式の効力」の部分についてです。
この部分について以下のように検討してしまいました。
誤っている部分を指摘してくだされば幸いです。

問題文3の第1段落において、Bは株式の一部を譲渡している。
そして問題文においてその新たな株主に対して通知(会社法201条3項)している事情はない。
そして本件発行は、「不公正な方法」に該当し、その株主が不利益を受けるおそれがある(210条2号)
よって、差し止め事由があるのに通知してないから無効である。

やはり、ここは問題を見た瞬間前段部分との絡みで聞いていると判断しなければないなかったのですかねぇ・・・
非常に落ち込みます。


A3
確かに、問題文に掲げられた事実からは、通知(会社法201条3項)がされているという事情は示されていませんね。しかし、通知を欠いたとは書かれていません。ということは、通知がないことを前提にしなさいよ、というメッセージは、問題文にはないのではないかと思います。私が過去問を検討した限りでは、新司法試験においては、そこに明示されたストーリーに即して議論を組み立てることが要求されていると考えられました。本文のストーリーには、通知を欠いたという事情は登場していないと思います。通知の有無は問題文に明示されていないifの部分でしかありません。しかも、通知を欠いたことは、原則として無効事由になりますが、差止め事由(会210条)がなければ無効になりません。そして、本問には、差止め事由に該当するような事実は示されていないように思われます。山さんは本件の発行を「不公正発行」と捉えたようですが、本当にそういえるでしょうか?基本書で「不公正発行」とは何かを確認してみてください(江頭2版691pでは、「不当な目的を達成する手段として募集株式の発行等が利用される場合」とされています)。そうすると、本件では、通知を欠いたことが無効にはならないことになりますので、余計にこれは問われている事柄ではないだろうと考えることができると思います。

さらに、会社法は平成21年で、前の設問が次の設問に解答する前提になっているケースがありましたので、今回もそうではないか?と一応考えてみる、ということも大事だと思います(前提になっているはずだ!と思い込むのはダメです。あくまでも、もしかしたら?と考えてみるだけ)。私は実際そのように考えてみました。

とりあえず、本件の私の思考パターンを示しておきます。

1.形式的問いの把握
 ①本件募集株式の払込みの効力(a)及び発行された株式の効力(b)、②A、B及び丙社が甲社に対して負担する責任(c,d,e)、③A及びBが乙銀行に対して負担する責任(f,g)。大きく分けて3つ(①ないし③)、細かく分けると7
つ(aないしg)。

2.実質的問いの把握(論点抽出)
 株式の払込みの効力が問題になっている。本件では、金を借り入れてすぐ返すということをやっているから、見せ金が問題になりそうだ、と思う。
 次に、株式の効力。株式の効力といわれれば、新株発行無効の訴えの話(既に発行されているので、差止めの話ではない。そもそも「効力」の話なので、差止めが関係ないのは当たり前だけど)。そうすると、無効原因があるかどうかが問題だ。今検討した、見せ金には、それが無効原因になるかどうかという問題があって、江頭に見せ金は無効原因にならないと書いてあったな(江頭2版698p)。じゃあ、やはり見せ金が無効原因になるかどうかが聞かれているんだろう。わざわざ①として「払込の効力及び株式の効力」としていることからしても、払込みの効力と株式の効力を関連付けて論じることを求めているのだろうし、これでいいだろう。

といった具合です。そこに示されたストーリーを答案に反映させる意識を持てば、そのようなifの部分にひっかかることはないのではないでしょうか。


Q4


今回の記事に関して質問です。演習書の使い方なのですが、①問題文を読む→すぐに解説を読むという方法と、②問題文を読む→答案構成をする→解説を読むという方法がありますが、どちらが良いのでしょうか。
①はいわば演習書をインプット素材として使うという発想です。はじめのうちは基本書の該当箇所を読んだ上で演習書の問題文を読んでも、せいぜい「○○が論点になりそうだ」程度のことしか分かりません。とすれば、①は知識の使い方・問われ方を学ぶという意味では有益だと思います。しかしその反面、答案構成をする力や答案を書く力はあまりつかないようにも思います。
1回目は①の方法をとって、2回目以降は②の方法をとってみる方法もよいと思うのですが、いかがでしょうか。


A4

問題を読んですぐ解説を見るという手法を取られる方もいますし、実際にそれで効果があると主張し、事実として結果を出している方もいるようです。しかし、私はそのようなことはあまりした記憶がありません。
 といいますのも、まずは問題文を読んで、どんな議論になるか自分なりの思考をしてみて、その後に解説を読んで、自分の思考を修正していくという作業が重要だと思ったからです。学習の初期の段階では間違えてばかりですが、そのような失敗を経験するからこそ、この考え方はダメなのだ、と意識付けできて、思考方法を修正し、次からそのような誤った考え方をしないで済みます。やってしまった間違った考え方は、その当時の自分が自然にしてしまう考え方である可能性が高いので、放って置けば、その誤った考え方のままの思考パターンを繰り返してしまうおそれがあります。自然に出てしまう自分になじんでしまっている思考は、なじんでしまっているが故に、そのような思考方法はダメなのだと強く意識的に修正しようとしなければ、改善することは難しいと思います(大学受験時代の勉強方の本の数学や現代文などの思考系の勉強方のところに似たようなことが書いてありました)。
 これに対して、問題文を読んで自分なり考えずに解説を読んでしまうと、そこから正しい思考方法は学びとれるかもしれませんが、自分がその当時持っていたかもしれない誤った思考方法を自分で認識することができません。そのため、自分の誤った思考について、これはダメなんだ、改めようという意識付けをすることはできません。その結果、そのような誤った思考方法がふとしたところで出てきてしまうおそれがあるように思います。そのため、私は、必ず自分なりに考えてから解説を読んでいました。本番で失敗しないために、それまでに沢山失敗を経験して、それを1つ1つ修正していくことが大事だと思っていたのです。
 確かに、学習の初期段階では、大した思考はできず、なんとなくこの論点か?としか思いつかない場合もあります。しかし、その場合でも、なぜこの論点だと思えるのか?などは考えられると思います。もし、あまりにも知識がなさ過ぎて問題がさっぱりな場合にも、問題集の解説に進むのではなくて、基本書の該当部分(と思われる部分)に戻ってみて、それからもう一度問題について考えてみる、という風にした方が、思考力養成・事案分析力養成にはよいのではないかと思います。
 2度目に自分で考えてみるという手法ですと、すでに問題の概略を把握してしまっているので、どうしても問題文の事実だけから思考を積み重ねるという作業は出来ません。記憶にひっぱられたりしてしまいます。ですので、1度目に自分で考えてみる場合と同じようにはいかないので、やや効果が薄いのではないかと思います。ただ、問題を解く際に、きっちりと「~という事実がある。この事実は・・・という意味を持つから、・・・という論点が抽出できる」などと、しっかりと理由付けて記憶に頼らない思考をしていけるのであれば、正しい思考方法の修得という点では効果は十分にあると思います。

そうすると、両者の選択の要は、「有しているかどうかもわからない、しかもあったとしてもそれが司法試験で悪影響を及ぼすかどうかもわからない誤った思考を、仮にあった場合には修正する、ということのために時間を避くかどうか」ということになるのかもしれません。
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No title

判例百選と判例集の使い方について質問させて下さい。
例えば、行政法の百選とケースブック行政法、憲法の百選と憲法判例
等のように、百選と良書な判例集がある場合、その2つをどのように
使うか悩んでいます。結局これらも自分が何を獲得しようとするか
によって使い方も自ずと決まってくるのでしょうが、さしあたり択一
のための知識を入れたいと考えています。
何かアドバイスがあればご教授下さい。

 


Re: No title

>>山田さん
ありがとうございます。

そうですね、何を獲得しようかにより使い方を決めるという発想をもたれるとはとてもよいことだと思います。さしあたり択一のための知識を、ということですので、択一対策に限定してお答えします。

まず憲法ですが、憲法は百選で抜粋されている部分以外にも択一に出題される重要な判事事項があるケースが沢山あるので、百選だけでは物足りません。それゆえ、もう少し長く判旨が抜粋されている判例集の方がよいということになります。したがって、メインは憲法判例を選択するのがよいと思います。しかし、憲法判例には百選に搭載されている判例が載っていないことがありますので、その限りで百選も併読すると良いのではないでしょうか。私はそうしていました。

次に、行政法ですが、こちらは百選ですと不必要に数が多すぎです。そこで、CBの方をメインに据えたほうがよいと思います。CBの搭載判例だけですと、択一対策としては数が足りません。しかし、各章のはじめの判例の概観部分にも目を通すこと、CBには載っていないが桜井橋本(基本書)に載っていたり、模試や過去問で出題された判例については百選を読んでおくこと、によって十分に対処可能だと思います。こちらの方が百選をすべて潰すよりもコストパフォーマンスはよいのではないかと思います。

ご質問にそのまま回答するとこのようになります。しかし、今後記事にしようとも思っているのですが、私は択一の勉強と論文の勉強は可及的にリンクさせるべきだと考えていたので、その観点からの判例集の使い方について自分の例を示しておきます。

まず、憲法は論文試験において、特定の事実関係から法律構成をすることが他の科目以上に難しい科目であるので、判例が行った法律構成をしっかり把握してその枠組を自分のものにする必要があると考えていました。事実と判旨が長く載っている方がその法律構成を把握しやすいので、百選ではなく憲法判例を使用する、という選択になりました。憲法は前述の通り、百選では抜粋されていない判事部分にも重要事項が多くあるので、択一対策としても憲法判例の方が優れているといえます。したがって、メインの判例集は憲法判例に決まることになります。そして、それでは足りない部分について、百選で補充できるなら補充するといった具合です。


次に、行政法は、択一試験では、その過去問を分析した結果、単純に結論や規範部分を問うものが多いので、憲法ほどその法律構成を緻密に追わなくても、結論と規範を抑えておけば点が取ると分かりました。この観点からは、択一に不要な判旨部分がながーく載っているため端的に結論や規範部分を把握しづらいCBは使いづらいです。ですが、結論と規範部分にそれとわかるように印をつけて、そこだけをざっと一気に読み進め、それ短期間にすばやく何度か繰り返すことによって、択一的知識を定着させることはできます。ですので、ここであえて百選を使う必要はありません。また、CBを使えば憲法のところで述べたのと同じように、法律構成をじっくり把握できるので、論文対策になります。ですので、まずはじっくりと法律構成を読み解いて、その後に択一的知識を定着させるという段階的な学習を行いました。
 私はローの教授に択一対策としても百選は多すぎる上、論文対策としては引用が短くて論理関係・法律構成がよく分からないのであまりおすすめできない、CBがよい、といわれたので、講義の予習復習にCBを利用していました。その時にしっかりと法律構成などを把握しておいて(ロー2年生の1年間でそれをやりました)、3年生になってから、結論および規範を定着させるという学習スタイルになりました。2週間ほどで3~4回くらい回したと思います。かるく事実関係を見た後に結論と規範部分を読むだけなので早く読みすすめられます。このときの読み込み以降、判例集読みは行いませんでしたが(時間がなくてできなかった)、判例問題で間違うことは殆どありませんでした。短期間に集中して繰り返すのは効果的なのでしょう。


択一の勉強と論文の可及的リンク

>択一の勉強と論文の勉強は可及的にリンク

私も全く同様に考え、リンクさせる勉強を心がけています。
しかし、心がけてはいるものの具体策がみえなく悩んでいることも確かです。よって、その点を質問させていただきます。

時期的に現在は、短答式の勉強に特化しています。

1.肢別本

肢別本は、以前記事にもありましたように、解説部分を基本書の該当箇所を読み、基本書に一元化されていたように思います。
基本書を読むことで、その論理、表現等論文にもリンクさせることができるのでは、と感じましたがいかがでしょうか。

2.判例集の活用の仕方

上記の質問でもありましたように、判例集の使い方で悩みます。
CB+百選 等色々科目により組み合わせ及び活用方法がありますが、ログヨミさんの組み合わせ、活用方法について、公法以外の科目についてもご教授願えませんか。

3.論文対策

基礎知識を集中的に問いいれる短答式の勉強時期において、論文勉強とリンクさせる上で、論文問題集や演習の類はどのように取り入れておられました。
私は、週1日だけその週の6日間で短答式で行った範囲の論文問題を解答するようにしています。
問題は旧司法試験のものを使っています。
ログヨミさんが使用された論文用の演習書はどのようなものですか。
また、LIVE本や優等生を、どのタイミングで使うべきかお教えくださいませ。

No title

>>Fさん
ありがとうございます。

1.肢別本について

そうですね。論点の問題なら、基本書に戻って論証を確認してみたり、判例の問題なら百選を読んでみたり、というような具合です。そうすることで論文用の知識も同時に確認していきました。


2.判例集の活用の仕方について

(1) 民法・・・百選
民法は百選があまり論文に出ないので、重要性は低いように思います。法律構成の練習という意味では旧試験の問題をこなしたほうがいいし、解釈論を学ぶという意味では大事な判例は基本書に載っているので、百選を読まなければならないという必要性があまりないと感じました。


(2) 刑法・・・百選、判例刑法総論・各論
百選は全部読んだわけではありません。総論は重要な最高裁判例や、事実認定の参考になる下級新判例に限定していました。各論は判例をたくさん知っておくことが択一に効くと思われたので最高裁判例はすべて目を通しておきました。判例刑法総論・各論も百選に載っていないもので、講義で扱ったり、事実認定の参考になったりするものを見つけたときに読んでいただけです。

(3) 会社法・・・百選、商法判例集
全部目を通しました。解説もわかりやすいものが多かったです。商法判例集は、法律構成やあてはめをしっかりと分析したいときや、百選に載っていない重要な判例・裁判例をチェックするために用いていました。

(4) 民訴・・・百選、ロースクール民訴
国際民訴や後ろのA~の部分の肢別本でも模試でも過去問でも出題されていないごく一部以外は目を通しました。A~の部分にも重要判例がたくさんあります。事案の概要からきっちりと読み込むことが大事だと思います。また、百選に載っていない新しい判例で重要なものについて目を通すために、ロースクール民事訴訟法の資料として載っている判例部分に目を通したりもしました。

(5) 刑訴・・・百選、ケースブック刑訴
百選はすべて目を通し、実務家と一部の学者の解説についてはA~の方も含めて読んでいました。どのような事案にどのような法律構成を行ったか、どのような事実をどう評価したのか、といったことを分析していました。百選では引用が短くてわかりづらいものや、百選には載っていないが重要な判例・裁判例については、ケースブック刑訴も利用しました。


3.論文対策について

私は秋から年内にかけては択一に集中していましたので、週1回新司法試験の過去問を書いていた以外は演習はしていませんでした。年内に論文を解く上で必要な知識を択一対策により詰め込んで、年明けからは詰め込んだ知識を運用する訓練として演習を行うというスケジューリングでした。ですので、択一対策を行っていたときにはあまり演習はしていません。論文試験とのリンクも、論文対策(思考訓練)に移ったときに、そこで必要になる「知識」「理解」が択一の勉強によってストックできているようにしようという程度の意味合いです。
 年明けから、LIVE本などを利用して演習をすすめていきました。論文の優等生になる講座は、まず今年度別のものを一通り解いてしまって「あるべき姿」を模索してしまうのもよいと思います。「あるべき姿」は早めにイメージできた方がいいからです。私はロースクール1年生のときから使っていました。


年明けからの論文対策に使った演習書は、

憲法・・・LIVE憲法、事例研究憲法、宍戸連載
行政法・・・事例研究行政法
民法・・・貞友LIVE
刑法・・・LIVE刑法、刑法事例演習教材
会社法・・・会社法100問(事例問題だけ)、法学教室の演習
民訴・・・LIVE民訴、解析民訴
刑訴・・・LIVE刑訴、捜査法演習(半分くらい)
倒産・・・ロースクール倒産法、21問(ごくごく一部)

に加えて、これらの書籍に載っていない直近の旧試験の過去問です。

No title

ログヨミさん

お忙しい中、丁寧に答えて下さってありがとうございました。
大変参考になりました。
公法系に関して上記のように悩んでいたので、すっきりしました。

またわからないことがあれば質問させて下さい。


Re: No title

>>山田さん
ありがとうございます。

また是非質問してください。お待ちしております。
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