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法律が分からない

今、ある友人と答案を書いて交換しお互いに読んでチェックするということをやっています。
彼はその科目が不得意なんだそうです。

確かに、答案を読んでいて、理解不足だな、勉強不足だな、と思います。
教科書の内容を覚えてただ書いただけだな、ということが分かってしまいます。
どういうことかというと、文章につながりがないのです。
基本的な知識を書いてはいるものの、それだけなのです。
例えば、趣旨を書いてはいます。
けれども、その趣旨がその後の論述につながっていないのです。
趣旨が~だから、ここは~と解される、
という構造になっていないのです。
そのような文章では、書き手は理解不足なんだろうと、読み手としては感じざるを得ません。

このような現象に陥るのは、普段の学習(基本書の読み込み)のときから、
制度の説明をしている最初の部分、意義や趣旨の書いてある最初の部分が
その後に書かれている各論部分にどう繋がっているかを意識しないで勉強しているからではないかと思います。
普段から意識していないから、そういう発想、思考が頭にないため、
答案で基礎知識から論理を展開していくことが出来ないのでしょう。
そして、基礎知識から論理を展開することが出来ないから、
問題を解くことが出来ず、
したがって、その科目が苦手だ、ということになるのではないかと思います。
(私の場合の会計が分からないから会社法の計算がわからない、という特殊な例もありますが
一般的にはこういうことがいえるのではないか、ということです。)

答案交換をしているのとは別の友人も
法律が分からなくてしょうがない、といっています。
しかし、やはり、その人も同じではないかと思います。
おのおのの制度の一番基本的な部分から、各論を見ていくという思考方法がないのです。
そういう風に考えるんだよ、といっても、それができない、といいます。
できない訳ないんですが。
やろうとしてないだけだと思います。

ある先生が言っていました。

「法律なんて、所詮人間が人間の頭で作ったものだ。
作るときには、設計図がある。
その設計図を理解すれば、その設計図から作られたものはみんな分かる。
でも、設計図を見なければ、何がどうなっているのかを把握するのは非常に困難だ。
だから、設計図を理解しなさい。そして、その設計図を見ながら議論を見ていきなさい」

設計図(趣旨や法的性格)は、各法律の根源的なものと、その中の制度の一つ一つにあるでしょう。
民法であれば、私的自治という全体的な設計図の下に、おのおの制度について
取引の安全であるとか、外観法理であるとか、小さな設計図がある訳です。
制度間の違いは、この設計図の違いから現れます。
例えば、抵当権は非占有として設計されているから、返還請求権の是非という論点が出てくるわけですよね。
全ては、設計図から議論が始まるわけです。
そういう頭、発想、思考方法で普段の学習をすることが大事なんじゃないでしょうか。
おそらく、よい成績を出している人は意識してか知らずか、そういう発想・思考ができているのでしょう。

法律を勉強するときは、常に、今勉強している制度の設計図はどういうものなのか、
それを意識することが大事だ、ということです。
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