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事実の評価

答案交換をして、人の答案を読んだり、
新司法試験の再現答案を科目を2年分読んだりしていて気づいたのが、
事実の評価をしている人と、していない人がいるってことです。

法的三段論法では大前提たる法規を解釈して規範(正確には規範とは言ってはいけないのですが、便宜的に。)を導き出し、それに事実が当てはまるかどうかを判断するわけですよね。
で、その時に、事実がその規範に当てはまるかどうかなどについて、事実を評価するわけじゃないですか。
ところが、問題文にある事実をそのまま書き写して
「~(問題文書き写し、ないし、要約)~から、~(規範)~にあたる」
という論述が結構目に付くんですね。
でも、これって、ただ事実を書いただけで、事実を評価したことにはなっていないのではないかと思います。
事実を評価したといえるためには、少なくとも、
「~(問題文の事実)~という事情があるから、~といえる。したがって、~(規範)~にあたる」
というように、事実の提示と、規範へのあてはめの途中に、
なぜ、その事実が規範に該当するのか、という説明をする必要があるはずです。

だいたい、新司法試験の上位答案や、優秀な人の答案はそういうことが出来ているし、
逆に、下位答案や、その科目が苦手な人の答案は、少なくとも、前述した意味での
事実の評価ができていないことが多いです。

新司法試験になって、事実が大事だ、と言われるようになりましたが
それは、ただ、事実を書けばいいわけではないですよね。
ある法規へのあてはめについて、問題文に示された事実が、それぞれ、どんな意味を持つのかを説明することが大事なんだと思います。

そして、その先に、事実の適切な評価、法規へのあてはめについて、適切な意味づけをしているか、
というステップがあるように思います。
ここで初めて法的なセンスが問われるんじゃないかなと思います。
事実の評価をしていないものは、センス以前の問題なのでしょう。
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